うるはしき屋を造り給ひて、漆を塗り、まきゑして……
「竹取物語」
欧米でJAPANといえば漆器を意味するように、
漆はわが国を代表する工芸である。
漆は、もとは潤為と書かれ、光沢を出すことの意であった。また、うるしは「うるわし」を意味するとも伝えられている。
漆の間は、柱、壁、天井、床の間、さらに洗面台等の調度にいたるまで漆塗りで仕上げられている。
会津塗りの著名作家の手になる床の間の床は朱漆を塗って、金蒔絵をほどこし、柱は溜色塗りで漆黒に磨き上げられている。
紅柄色の壁に連なって醸し出される、漆独特の深い艶と香気。
囲炉裏の間の炉縁もまた、生漆を塗られて玲瓏と輝く。
この間すべてが、うるわしい美術品の趣をもつ。
- 部屋タイプ:和室
- 広さ:60~65平米
- 定員:1~4名
- 階数: 2階
- 間取り:和室10帖+囲炉裏4.5帖+書院+露天風呂付